交流のコツみたいなもの

■日独交流セミナーに参加して

 第1章 序論
 第2章 本論
   第1節 交流のコツ
     交流事業参加のきっかけ
     交流事業の本質1
     交流事業の本質2
     通訳の問題
     語学の問題
     北海道カボチャ誤訳事件
     ギンレイソウ誤解事件
     日本愛妻家協会事件
     地図が読めない女
     ドイツ人を驚かせた事件
     交流のコツみたいなもの

   第2節 ドイツの現状
   第3節 ドイツYHの現状
   第4節 セミナーについて

 第3章 結論

交流のコツみたいなもの

 ここで、交流のコツみたいなものを述べたいと思います。

 私たちは全員、ドイツ語会話集を持って行きましたが、誰一人として使っている人はいませんでした。会話集は、バックパックで一人旅をし、自分でホテルを予約し、自分でレストランに入り、自分で買い物をするときに必要であっても、通訳の方がいらっしゃる交流事業では殆ど使いません。コーディネーターと通訳の方がいるので必要に迫られないからです。

 ですから会話集よりも、写真を持参した方が良いかもしれません。写真をプリントアウトし、そこにドイツ語の説明を書き入れておいた方が良いかもしれません。過去にドイツ旅行の経験があるのなら、その時の写真もあっても良いでしょうし、自分のユースホステルのプログラムの写真などもドイツ語の解説付きで持って行くと良いかもしれません。

 和食の写真も良いかもしれません。寿司、うどん、蕎麦、ラーメン、カツ丼、鍋、魚料理、納豆などの写真もきっと話題になりやすいかもしれません。ドイツ語で作り方や栄養素や効能が書かれてあれば、完璧です。私たちのケースを言えば、ラーメンの話題で盛り上がりました。キーハァーさんは笑いながら言いました。

「ラーメンを食べる光景は、蒸気機関車のようでした」
「蒸気機関車?」
「だって、シュッ、シュッ、シュッっと凄い音をたてるでしょう?」
「・・・・・」

 そういう例えがあるとはねえ〜。そう言えば、納豆の話でも盛り上がりました。どんな和食好きのドイツ人でも、これだけはダメという人が多く、良いか悪いかは別にして、納豆の話をすれば彼らは必ず、その話題に食いついてきます。まるで昔の関西人のようです。それほど「納豆」はインパクトのある食べ物だったのでしょう。そう言えば、マムシの黒焼きの写真も大受けしていました。私は

「これはジャパニーズ・バイアグラである」

と説明すると大爆笑となり、

「では、ザイダ(ドイツの田舎にある町)のバイアグラを飲んでもらおう!」

とブルーの妙な液体をだされ、飲めと言います。飲んだ私は、火を吹いてしまったのでした。かなり純度の高いアルコール飲料だった気がしますが、あのブルーの液体の正体は何なのでしょうか?
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