■日独交流セミナーに参加して
第1章 序論
第2章 本論
第1節 交流のコツ
交流事業参加のきっかけ
交流事業の本質1
交流事業の本質2
通訳の問題
語学の問題
北海道カボチャ誤訳事件
ギンレイソウ誤解事件
日本愛妻家協会事件
地図が読めない女
ドイツ人を驚かせた事件
交流のコツみたいなもの
第2節 ドイツの現状
第3節 ドイツYHの現状
第4節 セミナーについて
第3章 結論
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語学の問題
残念ながら今回のメンバーは、日本ユースホステル協会の波光さんを除いて英語ができる人はいませんでした。それでも通訳のヨーコさんがいるので、何不自由はしなかったのですが、やはり最低限の語学は、交流事業には必要であるとの実感を持ちました。
私は、その昔、語学ができないくせに一ヶ月以上もバックパックで旅行し、何の不自由もありませんでした。旅行に語学は必ずしも必要ないし、交流事業の場合は通訳やコーディネーターの方がおられるので、なおさら不自由はしないのですが、それでも語学が必要であることを痛感しました。
というのも、ドイツの州協会やドイツのユースホステルマネージャーから、非公式に新たな交流事業のプランを打診される可能性があるからです。
現に会議中に2つのプランを提案されました。1つは、現場のスタッフ交流のプラン。もう一つは、バーデン=ヴュルテンベルク州協会との政府の補助金を使わない草の根交流のプランです。
結局、この2つのプランは、帰国して上司や日本ユースホステル協会に報告するということで結論となりましたが、こう言う時に語学ができていれば、会議終了後に個人的に相手方と話ができますし、帰国後もメールのやりとりができるのに、それができなくて歯がゆい思いをしました。
「私ではなく、うちの嫁さんに行かせるべきだった!」
うちの嫁さんなら英語がぺらぺらだし、女性だし若いし、ドイツ側の提案に対して何らかの解答も非公式にできただろうし、会話も盛り上がったのに・・・・と非常に悔しい思いをしました。
歓迎会でも言葉の壁に悩まされました。何故かドイツの歓迎会は、細長いテーブルで行いますので、通訳さんの位置と離れてしまうと、しどろもどろの英語で話すはめになります。しかし、彼らは、そんな英語を日本語の一部だと思ってしまうので、これがなかなか通じません。あげくのはてに
「おい、この日本語を通訳してくれ」
と言われてしまいます。それで萎えてしまい、つい無口になってしまうのですが、勇気を出して体当たりしては撃沈されてしまいます。
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