交流事業の本質1

■日独交流セミナーに参加して

 第1章 序論
 第2章 本論
   第1節 交流のコツ
     交流事業参加のきっかけ
     交流事業の本質1
     交流事業の本質2
     通訳の問題
     語学の問題
     北海道カボチャ誤訳事件
     ギンレイソウ誤解事件
     日本愛妻家協会事件
     地図が読めない女
     ドイツ人を驚かせた事件
     交流のコツみたいなもの

   第2節 ドイツの現状
   第3節 ドイツYHの現状
   第4節 セミナーについて

 第3章 結論

交流事業の本質1

 日独青少年指導者交流事業に参加して思ったことは、
 交流事業には2つの性格があることです。

 一つは遣唐使的な性格。
 一つは人つくり的な性格。


 まず遣唐使的な性格について。最初は、そういう気持ちは全くありませんでした。ドイツが日本より進んでいるとか、ドイツから学べるものがあるとか、全く考えていなかったからです。第一、社会環境・文化風習・歴史地理が違います。過去の報告書を熟読しても、ドイツと日本の置かれた立場が違いすぎて、ドイツの青少年活動から何かを学ぶという気分にはなれませんでした。

 しかし、交流事業に参加してみると、別の感想が生まれてきました。これは私にとっても意外なことでした。

 青少年指導者交流事業には、五人の参加者がおり、それぞれが色々な立場にあります。そのために一つの事件がおきても、五人の参加者たちは、必ずしも一致した反応が出ません。つまり五つの違った見方が生まれるのです。そのために五つの異なる考えも発生し、議論しあうこともありえます。

 食事一つにとって見ても、美味しい不味いの反応が最初に出る人もいれば、職人たちの働きぶりに目が行く人もいますし、テーブルコーディネートに目がいく人もいます。これが一人だけの派遣であったら、異なる反応を日本人同士が確認しあうということはできません。つまり、五人という立場の違う人を派遣することの意義は、とても大きいと感じました。

 日独青少年指導者交流事業は、一人を派遣するのではなく、また同じ立場の人間を派遣するのでもなく、遣唐使のように異なる立場の人間を数人派遣することに大いに意味があると思いました。料理の専門家、ガラス清掃の専門家、歴史の専門家、農業の専門家、青少年活動の専門家、通訳の専門家・・・・と言うように、各種の立場からドイツの事情を複眼で見られることが非常に大切なことであると思いました。
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