ドイツ人を驚かせた事件

■日独交流セミナーに参加して

 第1章 序論
 第2章 本論
   第1節 交流のコツ
     交流事業参加のきっかけ
     交流事業の本質1
     交流事業の本質2
     通訳の問題
     語学の問題
     北海道カボチャ誤訳事件
     ギンレイソウ誤解事件
     日本愛妻家協会事件
     地図が読めない女
     ドイツ人を驚かせた事件
     交流のコツみたいなもの

   第2節 ドイツの現状
   第3節 ドイツYHの現状
   第4節 セミナーについて

 第3章 結論

ドイツ人を驚かせた事件

 実は、私たちはドイツ人を驚かせてしまったことがありました。
 彼らには、ある種類のパターンの日本人観があります。

「日本人は、清潔で、潔癖で、時間を厳守し、ルールをきちんと守る」

というイメージです。それらのイメージの大半はしっかりと再確認させてきました。途中、チップを出し忘れたこともありましたが、気がついた人は、全員、ベットメイカーの人に、ルームナンバーを言って直接手渡してきました。日本人の恥にならないように金額も多めに置いてきています。

 ホテルで飲んだ飲み物も、きちんと自己申告して自分で料金を払ってきました。ちょろまかすようなこともしていませんし、チェックアウトの時は掃除もぬかりなくしておいたし、ゴミも分別して自分で捨てました。交流事業に参加して築きあげた諸先輩方の名誉を汚さないように最善の努力はしたつもりです。しかし、それでも私たちは、今までの日本人と違う、ニュータイプに見られたようです。

「日本人なのに団体行動しない」
「日本人なのに日本人でかたまらない」
「日本人なのにバラバラで動いてる」

 こう言ってドイツ側は笑うのです。確かに私たちは、いつもバラバラでしたが、決してチームワークが悪かったわけではありません。これをもっても日本人が彼らに、どのように見られているかが分かるかと思います。

 日本愛妻家協会のことも彼らを驚かせた話題ですが、まだまだ国際間で誤解されていることは多いような気がします。
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