■日本ユースホステル協会史
■1951〜1960
■1961〜1970
■1971〜1980
■1981〜1990
■1991〜2000
☆国際化、情報化、環境問題へ
☆1991年(平成3)
☆1992年(平成4)
☆1993年(平成5)
☆1994年(平成6)
☆1995年(平成7)
☆1996年(平成8)
☆1997年(平成9)
☆1998年(平成10)
☆1999年(平成11)
☆2000年(平成12)
☆2001年(平成13)
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1999年(平成11)
■1999年(平成11) 会員増強プロジェクト委員会がスタート
この年の1月、外為市場でユーロの利用が開始され、ヨーロッパ旅行にユーロ小切手を持って出かけるホステラーが見られるようになりました。
JYHは、21世紀へ向けたニューコンセプトを構築するため具体的な作業を開始しました。それは4月の「会員増強プロジェクト委員会」の開催に始まり、5月の全国ペアレント研修会における「21世紀へ向けてのYHの魅力づくり」、9月の全国YH研究集会での「運動の再評価と21世紀への展望」の討議などでした。その総仕上げとして、12月に「全国理事長・ペアレント代表者会議」が開催され、関係者の直接の声を、未来への指針とし集約する作業が続けられました。
■各地でホステリング・ディレクター移行講習会を開催
前年からの移行措置により、ホステリング・ディレクターの移行講習会が各地で開催されています。1月の大阪、2月の東京における1級移行講習会、10月、愛知県・犬山におけるホステリング・ディレクター2級講習会、福岡、京都、横浜、札幌における移行講習会などと続いて、全国的にこの制度が展開を始めています。
■YHジュニアヘルパー体験事業を実施
文部省からの受託事業として「YHジュニアヘルパー体験事業」を実施しました。この事業は中・高校生にYHに宿泊してもらい、YH業務など勤労体験を通して、人と関わることの大切さを認識してもらい、社会性を育てることを目的としたもので、夏期の部10ヵ所、冬期の部4ヵ所で行われました。
■文部省の全国子どもプランとユースホステル
平成7年4月文部大臣より「21世紀を展望したわが国の教育のあり方について」の試問を受け、1996年(平成8)4月19日中教審(中央教育審議会)の第1次答申が出されました。
答申では、子どもに「生きる力」と「ゆとり」と銘打ち様々な提言を行う、その中で子どもに、自然体験を生活体験をと訴え「ホステリング」を自然体験活動の一事業として紹介しました。同時期、文部省にて「青少年の野外教育の充実について」調査研究、野外教育プログラムの一環として「ホステリング」を例示しました。
1997年(平成9)、神戸少年殺傷事件を始め子どもを取り巻く悲惨な事件が続発、子どもへの教育見直しが求められます。こうした状況の中、1998年(平成10)、文部省は2002年(平成14)の完全学校週5日制の実施に向けて、教育改革プログラムを策定、同年緊急課題として「全国子どもプラン」を発表、1999年度より「地域で子どもを育てよう・緊急三力年戦略」が実施されます。
JYHでは、1999年(平成11)度から文部省より、事業の一部「子ども長期自然体験村」を全国10会場にて実施。ユースホステルが子どもの自然体験の実施場所として重要な役割を果たしました。今後全国的に展開されることが期待されます。
■子ども長期自然体験村事業を実施
2000年(平成12)、文部省の委嘱事業として「子ども長期自然体験村事業」を“人との関わり、自然との関わり”をテーマに春期(3月、4ヵ所)、夏期(7、8月、10ヵ所)実施されました。参加者は小学校4年生から中学校三年生まで、今後のYHの特徴となるプログラムとして各方面から期待が寄せられました。
■多彩に行われた国際交流
「日独青少年指導者セミナー」や「アジア・レビュー・ミーティング・タスク会議」、「日韓代表者会議」など、恒例の国際交流や会議が開催されました。中でも、日韓YH協会が「中国を含めた三国会議」に拡大する意向や、国境を越えたヘルパーの養成講習会の開催など、新しい提案も見られました。
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