ザイフェン(Seiffen)の御案内
ザイフェンの歴史
ザイフェンの観光
ザイフェンのユースホステル
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ザイフェン Seiffen
ザイフェンは、木工民芸品で有名な地方で、特におもちゃは、有名です。ザイフェンのあるエルツ地方は、古くから鉱物採掘の中心地として発達してきました。しかし、資源が枯渇すると坑夫たちは他の仕事で生計を立てなくてはならなくなります。そこで考え出されたのが、森に豊富にある木を利用しての手工業でした。
ただ、ザイフェンの手工業が他と変わっているのは、「光」をモチーフにした作品が多いことです。理由は、光りのないところで働く坑夫たちが、潜在意識の中で光を求めていたために木工作品に「光」を取り入れるようになったためと言われています。ちなみに、このザイフェンの木工作品は、旧東ドイツ時代には重要な輸出産業として生産されたそうです。
実は、2ユーロ(300円)を支払うと、この小さな製作現場を見ることができます。最初は「たかだか製作現場を見るのに金をはらうのかよ」と引きました。日本人の多くは、いや世界中の観光客の多くは、そのように考えるでしょう。ただ、今回は日独青少年指導者交流事業で来ているので、 「金さえ払えば、制作現場を自由に写真に撮れるのだな」
と言う頭があったので金を払って見学を行いました。
なにしろザイフェンでは、村中の人たちが、職人をめざして職業訓練校に通うわけですから。但し、日本の場合は、伝統工芸品を作る職人さんたちの後継者問題が深刻だと聞いています。ザイフェンでは、そういう問題は無さそうで、職人さんの大半は若い人たちばかりでした。
行政が積極的に職人を育てるドイツ。多数のモラトリアム人間を多数生み出している日本。職人にとって厳しい条件を抱えているのは日本です。但し、それゆえに日本の職人さんたちは、雑草のごとく強い部分も持っています。 |