第3章 進学 その5

■リヒャルト・シルマン伝の紹介
  第1章プロイセン王国 その1
  第1章プロイセン王国 その2
  第1章プロイセン王国 その3
  第1章プロイセン王国 その4
  第1章プロイセン王国 その5
  第2章学校 その1
  第2章学校 その2
  第2章学校 その3
  第2章学校 その4
  第2章学校 その5
  第3章進学 その1
  第3章進学 その2
  第3章進学 その3
  第3章進学 その4
  第3章進学 その5

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第3章 進学 その5

 ある日、フィッシャー先生は、言いました。

「来年の聖霊降臨祭の頃に地理の勉強を兼ねて修学旅行を行います。もちろん徒歩で行いますが、いくらかお金はかかります。希望者は、今から貯金しておいて下さい」
「行き先はどこですか?」
「山です」
「?」
「諸君は、リューベツァールというリーゼンゲビルゲ地方の妖精を知っているかな?」
「・・・・」
「リーゼンゲビルゲ地方の妖精リューベツァールは、なかなかの意地悪で、鉱山の作業の邪魔をしたり、登山者に嘘の道を教えたりしました」
「・・・・」
「ある日、リューベツァールは、さる王女を誘拐し、口説こうとしました。しかし、王女は、悲しみ嘆くばかりでした。そこでリューベツァールは王女を喜ばせるために大きな蕪(かぶら)畑をつくりましたが、王女は友達がほしいと言いました。リューベツァールは魔法の杖で蕪を人間の姿に変えました。すると王女は別のものを出してくれとたのみました」
「・・・・」
「リューベツァールは、今度は蕪を蜂の姿に変えました。王女は蜂に恋人の王子への伝言を託して窓から飛び立たせましたが、蜂はそのまま戻ってきませんでした。コオロギに変えられた蕪にも王子への伝言を託しましたが、コオロギも戻ってきませんでした。そこで王女は、リューベツァールに残りの蕪の数を数えるようにたのみました。そして、リューベツァールが数えている間に王女は、恋人の王子の元へ逃げ帰りました」

 教室から笑い声が漏れました。

「なんとも間抜けな妖精だこと」
「しかし、愛すべき妖精だな」
「そのとおり、愛すべき妖精です。時にこの妖精は、山で遭難した人を助けることもある」
「では先生、リューベツァールは、山に住んでいるのですか?」
「そのとおり。オーストリアの国境、ボヘミアに接したエールツ山脈のリーゼンゲビルゲの山に現れる妖精です。では、リーゼンゲビルゲの山とは、いかなる山なのか? なぜリーゼンゲビルゲの山にリューベツァールという妖精たちが現れるのか、リーゼンゲビルゲ地方の地理を学びながら授業を進めていきましょう」
「・・・・」
「さて諸君、まだ本物の山を見たことのない平地に住む諸君、諸君たちには、山に囲まれたリーゼンゲビルゲ地方について語るのは、本当に至難の業です。従って、希望者を募ってリーゼンゲビルゲ地方に遠足に行きたいと私は考えています。出発は一年後です。参加希望者は、今から汽車賃と宿泊費を積み立てておいて下さい」

 生徒たちの中から歓声があがりました。

(第3章 進学-おわり)
(4章以降は、リヒャルト・シルマン伝をお買い求めの上お読みください)

目次
 推薦文
 まえがき
 第1章 プロイセン王国
 第2章 学校
 第3章 進学
 第4章 妖精の悪戯
 第5章 サウンドオブミュージック
 第6章 ワンデルンシューレ(移動教室)
 第7章 ワンダーフォーゲル運動の夜明け
 第8章 シルマンの決意
 第9章 アルテナ
 第10章 大遍歴旅行
 第11章 シルマンデー
 第12章 プレスリリース
 第13章 ウィルヘルム・ミュンカー
 第14章 急展開
 第15章 第一次大戦以前
 第16章 第一次大戦勃発
 第17章 終戦
 第18章 復興
 第19章 破産
 第20章 子供村
 第21章 黄金時代
 第22章 暗雲
 第23章 国際ユースホステル運動
 第24章 弾圧
 第25章 終戦
 第26章 再生
 終章 最後の遍歴(ワンデルン)
 あとがき
 ユースホステルについて
 著者関連サイト
 リヒャルト・シルマンの生涯(略歴)
 参考文献


購入方法

1.全国の書店に注文する

 現在配本期間が終了しているので、書店には並んでないかもしれません。本屋さんで注文してください。札幌の方は、北大のそばにあるサッポロ堂書店(札幌駅徒歩4分)で購入することができます。北軽井沢では、栗の木プラザ本の六四館で購入できます。

2.web書店に注文する

 以下のインターネット書店でも入手できます。
    アマゾン・amazon.co.jp・送料無料
    Yahoo!ブックス・送料無料
    セブンアンドワイ・送料無料
    クロネコヤマトのブックサービス・送料無料
    ライブドアブックス・送料無料

3.リヒャルト・シルマン伝出版委員会事務局に注文する

 購入価格は、1680円。
 送料を、100円御負担ください。(2冊以上は送料無料)
 入金方法には、
 郵便局・セブン銀行・ジャパンネット銀行などの方法があります。
 メールでのお問い合わせ・・・・book@kaze3.com

4.直販

 北軽井沢ブルーベリーYGHまたは、中富良野ペンション歩゚風里または NPO『風のたより』にて直販します。 また、日本ユースホステル協会や、浜坂YHなどでも販売しています。

 このサイトに関するリンクや、記述の間違いなどの指摘に関するお問い合わせは、北軽井沢ブルーベリーYGHの佐藤まで御連絡ください。ただし、リヒャルト・シルマンに関する質問ならびにユースホステル運動史に関する詳しい質問に関しては、電話での問い合わせは、ユースホステルの宿泊業務に支障をきたしますので御遠慮ください。当方は、宿業を営んでいますので、急に御連絡をいただいても、対応しきれるものではありません。日本ユースホステル協会の方に御連絡をお願いいたします。

 ただし、例外として
   ★『ユースホステルに託した夢 リヒャルト・シルマン伝』
   ★出版社 パレード
   ★著者 佐藤智

を読んだ上で、基本的な知識を得たうえで、さらに詳しい調査をしたいという方に限り、できるだけ質問にお答えしたいと思います。ただし、週末・連休・夏休などの繁忙期をのぞいた時に限ってお答えしたいと思います。問い合わせ時間は、なるべく食事を作っている、16時〜19時は避けてください。せっかく、この時間に、質問のお電話いただいても、忙しすぎて、お答えできずに電話を切ってしまうことになると思います。16時以前か、20時以降にしてくれると大変助かります。

〒377-1524 群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原1506-12 北軽井沢ブルーベリーYGH 

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